JAバンク(農業協同組合)からお金を借りる！ローンの種類や審査に通るコツを解説

JA（農協）は農家の生活をより良いものにするために組織された協同組合です。

この農協グループ（総合農協）の金融機関であるJAバンクはローン事業も行っており、非会員であってもお金を借りることが出来ます。

その種類も様々で住宅ローンから教育ローン、フリーローンなど様々な用途で融資を受けることができるのが特徴。

メリットとしては銀行やノンバンクから融資を受けるよりも比較的、金利が低めに設定されている事が多く使い勝手のよいのが特徴です。

大変有益なローンではあるものの申し込み手順やどんなローンがあるのかなど実際に調べてみるとかなり複雑であるため、ここではできる限り簡単にまとめました。

JAにローンを組みたいと検討中の人は是非、参考にして頂けますと幸いです。

割と地方の人の方が知っているかと思いますが、農協共同組合のJAからお金を借りる事が出来ます。私も7年ほど前に中古車の購入時にマイカーローンを200万円でローンを組み、クレジットカードも契約しています。

JAバンクからお金を借りる方法一覧

JAバンクは以下の用途でお金を借りることが可能です。

クレジットカード、フリーローン、カードローンは自分で好きに利用できますが、そのほかのローンは利用する用途が限られています。

メリットは、JAバンクの取り扱うカードローンは低金利のローン商品が多い為、好条件で融資を受けることができるという面。

デメリットと言えるのは、すぐにお金を借りることができず、いずれも2週間以上かかるという点と口座の開設が必要であるという点です。

長期的なローンを利用する、またはいざという時の為にお金を借りれるようにしておきたいという方はいいですが、給料日前のちょっとした補填、冠婚葬祭ですぐにお金が必要という方は、大手消費者金融の方がメリットがあります。

例えばレイクALSAなどでは担保や連帯保証人は不要ですし、WEB申し込みなら最短で60分で融資を受けることも可能です。

参考：https://www.cci-nenkin.jp/

すぐにお金が必要ではないという方や、低金利のローンを時間がかかってもいいから利用したいという方は、JAバンクの利用はメリットの方が多いと思います。

では、これらのローンを個別に解説していきます。

JAのキャッシュカード兼クレジットカードについて

こちらはJAのキャッシュカードに対して付帯するクレジットカードです。VISAデビットではなくてショッピング枠をつけたクレジットカードとしての利用が出来ます。

こちらは三菱UFJニコス株式会社がJAバンクと提携して付帯するものなのでキャッシュカードとクレジットカードを別に持っているようなもので別々の使い方が出来ます。

支払自体はJAバンクの残金から引き落とされるという仕組みです。キャッシュカードを作る際に勧誘されるので欲しい人はつけてもいいかと思いますが実質的にJAから借りるわけではありません。

• 近くのJA店舗で申し込み手続きを行う
• 審査が行われる
• 審査通過後にカードが郵送で届く

• インターネットで申込を行う
• 簡易郵送便で書類等を郵送で送る
• 審査が行われる
• 審査後にカードが郵送で届く

年齢が18歳以上の人であれば利用できるため十代の人にはおすすめですが、郵送でのやり取りとなるため時間がかかるというのがデメリット。

JAバンク

JA独自の多彩な特典を備えた「JAならでは」のクレジットカードです。

www.jabank.org

JAのローンの種類と貸付条件

JAのクレジットカード以外は、公式のホームページで見てもやや複雑に記載されています。

まず、最初に「主なサービス」内容としてマイカーローンや教育ローンなどの複数のローンの種類があり「ネットローン」という項目があります。

実はネットローンの中にもマイカーローンや教育ローンもあるのですが、こちらは問い合わせを行ったところネットローンの場合はインターネットだけで申込を行えるという点が異なるだけでありローンの種類は同じものであるとの事でした。

ネットローン以外のローンは店頭へ行き申込を行います。

いくつかあるのですが混同しないように注意しましょう。

ローンの貸付条件の確認方法

貸付条件はJAの支店より異なります。

ご自身の状況に合わせてどのように調べれば良いのかまず説明を行います。

最初に行うのはネットローンのページへアクセスを行います。

JAネットローン

JAネットローンは24時間365日受け付け、豊富なローンラインナップを取りそろえております。身近で便利、安心なJAバンクのローンを事前申し込みできます。

ja-netloan.jp

6種類ほどあるローンの中で利用したいローンを選択します。

これらの中から利用したローンを選択します。

住所か会社の営業所があるエリアを検索します。

金利条件等の表示と対応しているJAが表示されるので条件に合うローンを選択することが出来ます。

対象となる地域が表示されない場合は、利用することができません。

例えば、大阪に在住しており、利用できるJAが兵庫県だとヒットしたとしても、営業地域外となるため検索にヒットしない場合は別のローンなら対応している場合があります。

それでもない場合は残念ですが、別の金融機関を選ばなくてはなりません。

ここまでをご理解頂いた上で各ローンの説明に入りたいと思います。

JAバンクのカードローン

自由用途で好きなように入出金できるのがJAのカードローン。

各支店によって金利が異なるのですが、基本的に、カードローンとしてはかなり金利が低いので利用できる店舗の範囲の人は利用したほうが金利面では得となることが多いと言えます。

ただし、ネックになるのが融資までの時間です。

最短申し込みから1時間程度で融資を受けることができる消費者金融と異なり、まずJAバンクの口座開設後の１週間程度が目安となるため、急ぎの人は別のカードローンを選んだほうが無難。

また、住んでいる地域によってはカードローンの取り扱いがないところもあるので注意しましょう。

いくつかの店舗の金利を掲載してみました。

一部店舗の設定されている金利をまとめました。

基本的に上限金利との契約となる場合が多いため、こちらを加味すると概ね7.30％～14.4％の金利で融資を受けることが出来ます。

銀行カードローンの場合だと平均的な金利は14.5％前後であるためそこまで金利のメリットを享受することができない店舗もあります。

山口県にあるJA山口県（2019年4月統合）などは上限金利が7.30％という非常に低い金利で契約出来るため、地域差によってまばらですが、12.0％以下の契約ができるのであれば選択するのはおすすめです。

JAフリーローン

フリーローンは、カードローンと違い限度額の範囲で自由な金額を借入というタイプではなく、融資金額を全て一括で振込を行い、翌月からプランに応じた返済を行っていくというものです。

利用用途はカードローンと同じく自由。その為、利用用途の証明を行う必要もありません。用途が自由である為、目的が限定されるローンと比較すると金利は高めに設定されています。

ただしカードローンよりは低めの設定が多いため、一度の融資のみで50万円以上の大口の融資を希望する人はこちらのほうが良いかと思います。

いくつかの店舗の金利を掲載してみました。

一部の店舗の情報を掲載していますが、金利は固定金利と変動金利があり、どちらも10％前後で契約を行うことが出来ます。

カードローンよりも低い金利での契約をできる事も多いですが、例えばJA山口県のようにカードローンの方が低い金利で契約を行うことができる場合があるため、ご自身のエリアの金利条件はカードローンとフリーローンの金利を比較してみると良いかと思います。

銀行のフリーローンと比較すると低い方に該当しますがその分審査は厳しめであることは知っておきましょう。

JA多目的ローン

こちらは多目的ローンと言い、利用用途と支払い先が決まっている事が前提のローンとなります。

ざっくりとした金額を借りるというわけではなく、見積書や注文書、契約書、領収書等の利用用途証明書類の提出が必要であるのがフリーローンと大きく異なる部分です。

手間自体は掛かりますが、フリーローンよりも低い金利での契約が出来ます。

例えば海外旅行へ行きたいという場合なら、旅行会社の見積書を受け取り、提出します。

融資金額等を相談するという流れで、インターネットで事前審査は可能ですが、来店が後から必要になります。

フリーローンと異なる点

申し込み時に利用用途証明書の提出の他、実際の現金の入金口座が本人の口座出ないということも知っておきましょう。

フリーローンは、一度本人が融資金額を全て受け取る形となりそれを各支払い先に自身で支払います。

多目的ローンの場合はこのようになります。

多目的ローンは直接現金を受け取らず、目的先へ振込を行ってもらう仕組みとなります。

いくつかの店舗の金利を掲載してみました。

概ね最大でも10％台で借入できるところが多いため、利用用途がすでに決まっているという人はこちらがおすすめです。

JAリフォームローン

リフォームや増築等で利用できるローンです。一部の店舗では来店不要で利用することができるローンであり担保や連帯保証人などは不要で本人のみで契約を行うことが出来ます。

いくつかの店舗の金利を掲載してみました。

JA教育ローン

このようにお子さんの修学に関する用途であればある程度自由に利用することが出来ます。融資タイプの一般型と極度型に分かれていますが、こちらは一般型（フリーローン）、極度型（カードローン）という認識をしてもらうとわかりやすいかと思います。

まとまった資金を一度だけ融資を受けるのなら一般型でも良いかと思いますが、急な資金捻出が貯蓄から出すことが難しいというご家庭の場合は極度型で入学費用に加え、急な費用の対応に備えて200万円以上の大口の枠を作っておくと良いかと思います。

いくつかの店舗の金利を掲載してみました。

JAマイカーローン

実際に私も利用したことがあるローンです。

通常はマイカーローンの購入費用のみという場合が多いのですが、JAのマイカーローンの場合は自身の運転免許取得費用から車庫建設などのサポート的な用途としても利用することが出来ます。

いくつかの店舗の金利を掲載してみました。

JAバンクでローンを組むメリットとデメリット

メリット面で考えると最大の利点としては金利が安いという点。ローンというものは金利が低いほど有益でありますがJAの場合はどのローンも金利が低めに設定されている点があるため、条件に合うのでしたら選んでおいて間違いありません。

実際、私も200万円で車を購入する際にJAで借りたら安いよと言われたので近所のJAに電話でマイカーローンの相談をし、面談を受けて申込を行いました。

200万円の融資で毎月34,000円の5年ローンで金利は1％台で融資を受けることが出来たので後悔というよりは良かったという思い出しかありません。

メリットをまとめると金利面が良いというところが際立ちますが、当然利用にはデメリットといえるところもあります。

まず利用するにはJAの組合員に加入することが条件となります。組合員には正規組合員と准組合員と分かれており、農業を仕事にしている人は正規組合員でそれ以外の仕事をしている人は准組合委員となります。

会員になる場合は普通預金口座開設も必要になることもありますが、どのみちローンを利用するためには口座開設は必須であるため、会員の申し込みと口座開設は窓口で直接行った方が手順は早いかと思います。

出資金に関しては、1口500円～10,000円程度とJA（農協）によって異なります。こちらは脱退した場合は返金される仕組みとなっています。

ローンに申込を行うための資格取得が必要であるという点はほかのローンと大きく異なります。

加入後は、毎年年会費、更新費用がかかるなどという事はなく無料で利用することができます。

会員への加入や、口座の作成など様々な手順を踏む必要があり、ローンの審査も時間が約1週間～2週間程度掛かります。

マイカーローンやリフォームローンなど100万円以上の融資が必要なローンの場合は、審査時間自体は他社と差はあまりありませんが、カードローンの場合でも同等の時間が掛かります。

申し込みから融資まで早ければ1時間程度で行うことができる大手消費者金融の方がスピード面で軍配が上がります。

JAのローン審査を通りやすくする方法

JAからお金を借りる際に審査を優遇してくれる場合があるという事を知っておきましょう。

先ほど、私はJAのマイカーローンで200万円を組んだという話をしましたが、その前に実はノンバンクのマイカーローンの審査に落ちていた状態でした。

ノンバンクよりも金利条件が遥かに良いものであったにも関わらず、こちらの方のローンは通っています。

そこで知っておきたいJAのローンを通りやすくするコツをご紹介します。

基本的にネットローンの場合、多くのJAが保証会社として「三菱UFJニコス」が保証会社となっているため一定の審査基準というものがあります。

その為、信用情報で他社ローンへ遅延や延滞などが過去2年以内に複数回以上行っている、自己破産などの債務整理を行っている人は信用情報が回復するまでの期間を置かなくてはなりません。

そういった信用情報に傷がない人であれば、上記の普通預金口座を放置している口座でなくメインの口座として利用している人は審査を優遇してくれる傾向があるため、給与の振込預金口座にしている場合は率先して利用するのもありだと思います。